Azure VM で IPv6 に対応するには

この年末年始に Azure VM の構築に挑戦してみたのだが、その際に気づいた Azure VM での IPv6 対応について少し。

  1. Azure VM には直接公開 IPv6 アドレスを付与することができず、Load Balancer (無料) に付与する必要があること。
  2. Load Balancer では IPv6 通信を終端せず、NAT により内部 IPv6 アドレス (とポート番号) に変換されること。
  3. Azure VM で DHCPv6 により内部 IPv6 アドレスの利用ができるようになっている必要があること。

    資料: Azure Load Balancer の IPv6 の概要

    LAN構成変更プラン

    あまり詳しいことはかけないけど、手元のネットワークは、現在RTA55iでグローバル/29のLANを作って、その中にAtermでプライベートアドレスのLANを作る構成になっている。

    ただAtermのらくらく無線スタートEXを使うには、Aterm本体かAtermの有線LAN側にDHCPサーバーが必要なので、無線側にDHCPサーバーを置くとクライアントの設定ができなくて困るという問題が発生して困っていた。ちなみにプライベート側LANでは動的DNSアップデートを採用しているので、AtermのDHCPサーバー機能では間に合わないことは明言しておく。

    そこで、今回計画したのは、外部接続用のルーターにNATを仕込んで、LANは全部プライベートアドレスに変更してしまおうということである。これによりAtermをAPとして使うことが可能になるため、APとLANコンバーターの場所を入れ替えて、DHCPサーバーの側にAPを置くことが可能になるという寸法である。

    これなら問題あるまい。

    リンク: 「らくらく無線スタートEX」ムービーで見てみよう|トピックス|AtermStation.

    ていうか、らくらく無線スタートEXの設定時だけでも内蔵DHCPサーバーを機能させる設計ができなかったのか疑問なんだけど。